日本植物医科学協会

技術士(植物保護)の資質について


 平成16年4月1日、技術士(農業部門・植物保護)が誕生した。それ以来、日本植物病理学会、日本応用動物昆虫学会、日本農薬学会、日本雑草学会、植物化学調節学会は委員会を設置し、技術士試験の受験奨励を行うとともに技術士(農業部門・植物保護)の社会での活躍の促進について積極的に取り組んできた。

 技術士(農業部門・植物保護)が社会で活躍するにあたり、どのような知識、技術を有する必要があるのか具体的に検討し、以下のように取りまとめた。これらの事項を習得した技術士(農業部門・植物保護)が社会で活躍し、貢献することを期待する。


<技術士(植物保護)の資質と責務>

◯食料、農業、農村に関する幅の広い知識
◯植物(作物・樹木等)の病害、虫害、雑草の診断や同定に関する知識と技術
◯病害、害虫、雑草の発生生態と防除に関する知識と技術
◯病害、害虫、雑草の総合防除等に関する知識と技術
◯農薬取締法、農薬登録のしくみ、農薬の安全性に関する知識
◯農薬の種類、作用機構に関する知識
◯農薬の使用方法に関する知識と技術
◯作物の栽培・生産・貯蔵に関する知識と技術
◯遺伝子組み換え技術に関する知識
◯食品の安全に関する知識
◯環境保全に関する知識
◯日本技術士会が定めた技術士倫理要綱および技術士ビジョン21に記載されている技術士の倫理や役割・責務・責任の遵守


<技術士育成推進委員会>

 日本植物病理学会、日本応用動物昆虫学会、日本農薬学会、日本雑草学会、植物化学調節学会の5学会が設置した委員会である。