日本植物医科学協会

『植物医師』誕生に関するプレスリリース

国家資格保有者を対象に認定された
植物の健康をまもるプロの「植物医師」が誕生
─植物病院を開き市民・農業法人・企業の農業生産をサポート─


◆平成28年4月に「植物医師」第一号が60名誕生します。
◆植物医師は日本初の「植物の健康をまもるプロフェッショナル」の専門資格で、国家資格「技術士(農業部門・植物保護)」を有する植物医師です。
◆地域農業を保護・発展させ、攻めの農業を中核的に支援する役割が期待されます。


 グローバル化にともない、安価な海外農産物に対抗し、高品質な農産物を安定的に生産する必要がありますが、膨大な種類の植物病が発生するため、その対策は極めて重要です。しかし、現場に対応出来る植物病の専門家は減少する一方です。

 植物保護関連5学会では、植物保護を担う「技術士」の資格創設やその養成が進められてきました。また、東京大学大学院農学生命科学研究科 植物医科学研究室では、植物保護に関わる新たな学術領域「植物医科学」を提唱し、国内初の植物病院(東京大学植物病院)開設(2008年)、日本植物医科学協会設立(2011年)など、植物病診断ニーズに応える人材養成とその活躍の場創出に向けた社会システム構築を進めてきました。

 日本植物医科学協会では、昨年11月に全国5都市で国家資格「技術士(農業部門・植物保護)」有資格者(現在全国で103名)を対象に植物医師認定審査を行った結果、60名が合格し、「植物医師」がこの4月に誕生します。合格者には企業・公務員・公的試験研究機関・大学等の現役あるいは退職した方々がおり、各地に植物病院を開設し、ネットワークを構築するとともに、植物の健康をまもるプロフェッショナルとして、市民や農業法人、農業関連企業を支援します。また、農業生産現場・農業法人・企業・研究所・行政機関などで、コンサルタントとしての活躍も期待されます。「植物医師」の誕生により、急増する輸出検疫ニーズを強力に支援し、農産物の輸出競争力を強化し、攻めの農業を推進する役割が期待されます。